what's new web dental clinic office information book stand contact home
出版物のご紹介
Dr.ななえの童話シリーズ
Dr.ななえのコラム
Dr.ななえの旅日記





作者 くらじ ななえ

★ ★ MENU ★ ★
おはなし:その1
おはなし:その2
おはなし:その3
おはなし:その4
おはなし:その5
おはなし:その6
おはなし:その7
童話メニューに戻る

   野生ハムスターの はんます ほいとや が森の中を歩いていると、見たことのない小人がたおれていました。二匹は、ケーキに使う木の実をとりに森にやってきていたのです。

 「たいへんだ、だれかたおれているよ!」
おにいさんの
はんます がさけびました。

 「ホントだ。お昼寝してるのかな?」
おとうとの
ほいとや が、無邪気に答えます。

 それを聞いたお兄さんのはんますは、
 「ノー、ノー」
と人差し指を チッチッとたてて注意しました。


 「いいかい、
ほいとやお昼寝なら、木の根っこを枕にして帽子を顔にのせて寝るんじゃないの?」

そういう問題じゃないと思いますが、二匹は真剣でした。


 
「それに道の真ん中ではダレかにふんづけられちゃう。…ということは」
 「たいへんだッ!小人さんをたすけなきゃ!」

 
二匹は、ふたりっ子のマナカナのように同時に叫ぶと、大あわてで小人のほうにかけ出しました。(ホッ)
  ゆるやかな森の坂道は、落ち葉がじゅうたんのようにしきつめられて、二匹が走るとクヌギの葉がいそがしそうにカサカサと鳴りました。




 小人のそばまで来ると、 はんます ほいとや も心臓がドキドキしてきました。 だって二匹とも、山道でたおれた人をたすけるのははじめての経験でしたから。

 「こんなときは落ちつかなくちゃ」
 「そうだ。深呼吸しようよ」
 「そいつはよい考えだ、
さあいくよ。すーは、すーは」


 「すーはッ、すーはッ」
二匹はたおれている小人の前で、両手をあげて大きく深呼吸。

すると はんます に、よい考えがひらめきました。

 「そうだ、みゃくをみよう!おじいさんがむかし教えてくれたね。びょうきのハムスターをみるときは、まずみゃくだって」

 
はんますがうやうやしく小人の両手のみゃくをはいけんしました。二匹のおじいさんは、むかし東洋医学のお医者だったのです。





   おじいさんが、具合のわるいハムスターをみているようすをいっしょうけんめい思いだし、まねてみたのです。

 どくどくどく・・・


 「みゃくもあるし、
   よーくみるとほっぺも赤いよ」

 「ホントだ、息もしてる」
 「ワーイたすかるね、
    たすかるね、たすけよお!」


 
はんます がしゃがんで、ほいとや がよいしょと小人さんをもちあげて、
はんますのせなかにおんぶさせました。

 二匹はときどき交代しながら、森の中のふたりの家まではこびました。



このページのトップへ