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作者 くらじ ななえ

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おはなし:その1
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おはなし:その6
おはなし:その7
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  「おはようございます、小人さん。
ごきぶんはいかがですか」


ふたりが用意したスープを飲んだ小人は、
すっかり元気になりました。

「たすけてくれてありがとう、
ぼくのなまえは、小人の


「ふうん、くんていうの、
ぼくらは、野生ハムスターの
はんますほいとや
ふたごの兄弟です」


くんのおしごとはなんですか?」

すると小人は、
ちょっとえらそうに胸をはってこたえました。

「ぼくらのしごとは、“むし歯作り”です」

「むし歯って、なに?」


ほいとやがいいました。

「ばかだなあ、むし歯って、入ればのことさ」

はんますがおにいさんぶっていいました。

はんますが兄でほいとやが弟ですが、
ふたりはふたごなんです。

「むし歯は、歯に“穴”をほることですよ」

小人のぷは、くすっとわらってから、おもしろそうにせつめいしました。




ちょっとおどろいたはんますほいとやは、あわてて洗面所にかけこむと、自分たちの白くてりっぱな歯をじいっとながめました。

このかたい歯に穴をあけることができるなんて、はじめてきいたのです。

小人の
もびっくりしました。

むし歯のことを知らないハムスターがいたなんて。

「あのー、くん、あなたはぼくらの歯にも
穴をあけますか?」


はんますが心配そうにききました。

「ご安心ください。
ぼくは、人間がせんもんなのですよ」


「あ〜、よかった。ハムスターは、むし歯にならないのですね」

「ぼくらの国には、それぞれの専門家がいますから、ハムスターさんにはハムスター係の小人がいて、おしごとしてますよ。」


はんますほいとやは、この小人のことがきゅうにきらいになりました。

いやなことばかりいうからです。

すると小人がきゅうに泣き出しました。

「えーん、えーん。
とんかちをおとしたから、おしごとができないよー」


小人の
は、いのちの次に大切だと教えられたむし歯作りのとんかちを、森の中でおとしてしまったのです。

なかまがお昼寝をしているうちに、おとしものをさがそうとして、まいごになってしまったのでした。

あのとんかちがなければ、いくら人間のおくちにしのびこんでも、歯に穴をあけることができません。


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