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作者 くらじ ななえ

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  はんますほいとやから話を聞いたえりなちゃんは、いつもおかあさんから、困っている人には親切にしてあげるのよ、といわれていたので、小人の落とし物をいっしょにさがしてあげることにしました。

トンカチは、木で出来ているそうです。

最初に、レンゲ畑をさがしました。

レンゲの花がじゅうたんのようにしきつめられて、ちょっとやそっとではとんかちなんて見つかりそうもありません。

こんなときは、犬のチョビの鼻が役に立ちます。
小人の
のにおいをくんくんとかいでから、あっちこっち同じ臭いをさがしてまわるのです。

仲間の中で、一番、目のよいネコのUKが、高い木の上から、あちこちに目をひからせます。

とんかちは、谷川の水の中に落ちていました。

犬のチョビがくんくんくん、こっちがにおうぞ、とどんどん川べりにちかづき、ネコのUKが、川の中に落ちていた小人のプのトンカチをみつけたのでした。

「ばんざーい、ばんざーい、見つけた。ばんざーい」

約束どおり小人の
から、とんかちで歯に穴をあけられない方法をきくことにしました。





「とんかちで歯に穴をあけられない方法はね」

「とんかちで歯に穴をあけられない方法は」

はんますほいとやとえりなちゃん、イチローくん、ジローくん、チョビ、 UKがいっせいに声をそろえて同じ言葉をくりかえしました。まるで卒園式のおくる言葉みたいだな、えりなちゃんは思いました。

「それは」

「それは」
みんなはぐいっとからだを一歩まえにのりだしました。

「それは、…をすることです」

小人の
がかんじんのことばを言ったとき、きゅうにとっぷうがふいて、ちいさなたつまきがおこり、からだの小さな小人のとはんますとほいとやは、宙にまって、すとんとしりもちをついてしまいました。
わあ、とみんなもいっせいに声をあげ、そのけっか、かんじんの言葉がきこえませんでした。

とっぷうがさって、もういちどやりなおしです。

「とんかちで歯に穴をあけられない方法はね」

「とんかちで歯に穴をあけられない方法は」

みんなのわが、ぐいっとちいさくなりました。

「それは」

「それは」

「それは、…をすることです」


小人の
がかんじんのことばを言ったとき、こんどは、森のとりたちがいっせいにえだから空へ飛び立ったので、羽の音できこえませんでした。
そのときです。

もりのおくから
「ぷ〜う・ぷ〜う…」

「とんとんとんかち・かちかちかち、こっちのこーはあーまいぞ、とんとんとんかち・かちかちかち…」

きのうの晩、かぜにのってきこえてきたのと同じこえがきこえました。

よくきくと、なにかのうたのようでした。

小人の
は、
「ぼくのなかまの、だ」
とさけびました。

もういちど突風がふくと、たつまきがおちばをクルクルと巻き上げ、まるでソフトクリームのようなかたちになりました。
おちばのソフトクリーム型たつまきは、るるんとおどりながら小人のぷのからだをつつむと、あっというまに上空へとまいあがっていってしまいました。

かぜがやんで、みんながいっせいに目を開けると、小人の
のすがたはきえていました。



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