歯が生えたらすぐに「歯ブラシを使って」みがくようにしましょう。食後に水を飲ませたり、ガーゼでふくくらいでは虫歯菌が出すプラークはなかなか落ちません。
6ヵ月~1才ころの離乳食期は、口に入るものは何でも受け入れられる時期。ここで歯ブラシや歯みがき剤に慣れると、歯みがきに対する抵抗感がなくなります。
1才半を過ぎた頃からは、
「食べたら、みがく」を徹底させるため、食事が終わったらすぐに子どもに歯ブラシを持たせます。まねごとでも良いので、まずは自由にみがかせてから、最後にお母さんが仕上げみがきをしてあげましょう。
いつまで仕上げみがきが必要かは、小学校2年生くらいまで、
もしくは、子どもがじょうずに円(◯・マル)が描けるまでをメドとしましょう。
お母さんがお人形さんに歯みがきをしてあげながら、「わあ、気持ちいいねー」とか、「きれいになったねー」などと声をかけているうちに子どもも寄ってきますので、遊びながら歯みがきに慣れさせましょう。
赤ちゃんにとってとってもイヤなことは、姿勢の変化と自由の束縛です。まずは、イモムシゴロゴロなどの遊びをたくさん入れて、横になるのに慣れさせましょう。
お口が開けられたら、「わあ、すごいー!」と拍手してみたり、「歯みがきできたね。おめでとう!!」など、とにかく歯みがきの前後はほめちぎりましょう。
「あっ、アンパンマンよ!」「あっ、バイキンマンがいる!」と突然驚いたように「あっ!」と叫びます。子どもの意識が一瞬他を向いたスキに、さっと歯をみがいてしまいましょう。
子どもが興味を持ちそうなしつけの絵本を使って、おフロで身体を洗ったり、トイレのあと手を洗ったりするのと同じように「日常生活の一部」と認識させていきます。絵本を読んだあとは、すかさず本物の歯ブラシを子どもに持たせ、お人形などに歯みがきさせてみましょう。
歯みがきをいやがって、どうしてもみがかせてくれないときは、市販のフッ素スプレーをひと噴きしておきます。微量のフッ素ですが、裏ワザとして活用できます。